「繋がりを取り戻す」と全く違う人生にたどり着いたという話〜『夢をかなえるゾウ4』を読んで〜

仕事観・人生観

こんにちは、

脳内革命やってますAkkoです。

さて今日は新しい試みで、本を読んでの感想を書きます。

でも本の紹介ではないので、もし詳しい内容を知りたいなら購入してみてね。

自己啓発の本としてシリーズ物となっています、

『夢をかなえるゾウ4』(水野敬也著 文響社)

サブタイトルは「ガネーシャと死神」です。

なんかねー。。。

泣きましたね、3〜4回に分けて読んだけど、毎回。

なにがそんなに私を泣かせたのかというと、

亡くなった母ですかねー、思い出しちゃってね。

そして母が病気になる前後の20年近くの自分の苦しみね。

迷いだらけでやっとたどり着いた会社で、

滅私奉公で働いて、

中堅でバリバリ働かされてたし、、、

よくやったよねと。

あんなに辛いことばかりよく経験したねと。

一度も人生にYESと言えなかったもんねー。

夢なんかなくてね。

ということで思い出しながらも

その時かじった仏教の教えが、

この本の主人公「平凡なサラリーマンで家庭を持つ僕」に現れる、

ガネーシャ様というゾウの形をした神様から、

また教えてもらえるとは思わなかったので、

びっくりしたという話ですー。

この記事を読んで今ちょうど「人生がつまらない」とか

「一体自分は何のためにこんな苦しい思いしてるんだ」とか

後ろ向きになりつつある人は救われるといいなと思いますー。

それではHere we go!

夢をかなえるか手放すかの選択

この物語では「死」と向き合うことになった主人公の「僕」が、

ガネーシャからの知恵にとんだ課題をやり続け、

死ぬまでにやりたいことリストを書いて

実際に1つずつクリアにしていく、

という前向きな話が進む前半と、

それからガラリと一変して、

今度は夢を手放していく教えを受ける後半に分けられます。

私が特にグイッと入ったのはこの言葉。

「今、世の中の人が感じている苦しみの多くは『夢』が生み出している」

いつも願望を実現しよう、とか

夢をかなえようとか鼓舞している

裏アイデンティティのコーチあっこに叱られそうだけど、、、

夢をかなえるって素晴らしいことなのには変わらないです。

それは間違いないの。

ただね、夢が叶うとはそれが一応、次の日常になるということ。

なので一度叶ったら、また何か新しいものを欲しくなる。

終わりがない渇望を覚えてしまうのよ。。。落とし穴ね。

そしていつか私たちは老いて死んでいく。

その時どうしてもかなえたかった夢があればあるほど、

・・・苦しいよね。

それでガネーシャから、こんないい提案が届くのです。

「夢をかなえる」と「夢を手放す」両方のやり方を知っておこう。

そしていつでも選択できるようにしようと。

そうしたら後悔しない人生、自由な人生になるんだよと。

ちょっと深掘りしますね。

仏教的教え:苦しみは自分の内側から発生する

まずは少し仏教について、超カンタンに説明します。

私もそんなに詳しい方じゃないから、間違ってたらごめん!

聞いたことあるかもしれませんが、

お釈迦様ってインドのある地域の王族出身なのよね。

王位継承する王子ってことですよ。(リッチどころか、、、)

ところが29歳のある日、出家しちゃうんですね。

坊主になって布一枚を体に巻いて森へと入っていく。

なぜそんなありえない、突拍子もない行動したかというと、

彼、分かったのよ。

「生老病死は苦なり」だと。

もう「苦」しかないんだと。

それで真理を求めて家(物質的な世界)を出たんだよね。。。

さて、この4つの苦ですが(苦=苦しいではないらしいけど)

老いたり病んだり死んだりは苦しい、

嫌だなってわかるんだけど、

なんで「生」まで入ってるんだろ、と思いませんか?

生きるっていいじゃんと。

健康ならなお、いいじゃんと。

それで私、45歳の時に焦ってきた時があって、

このままでいいのか?と思って、

たまたま知り合いに勧められた本から入って、

幡ヶ谷にある原始仏教の教会に通っていたのですね。

教会では、月に一度長老による法話があり、

ある時こんな風に教えてくれました。

「ずっとずっと息を吸い続けてみましょう」

(よかったらこの読みながらやってみて)

「では次に、ずっとずっと息を吐き続けてください」

どうです?苦しくない?

途中でやっぱり吸うのをやめて吐きませんか?

吐くのをやめて吸いませんか?

これが「生きることは苦なり」を端的に教えてくれたことなの!

私たちは何兆もの細胞でできていて、

熱を持ってる(平熱)から、その熱をキープするにも呼吸しなくちゃならない。

そして呼吸は必ず吸う・吐くを繰り返し続けなくてはならない。

止まったら死ぬから。

こんなに苦しいことないよね。

生きて成長するには「やり続けなくてはならないこと」が多すぎる。

毎日のようにご飯食べて、服を着て、仕事やら家事やらやって、

時折、それって何のためよ?と思わない?

生きるため、毎日、死ぬまでするんでしょう?

それでどんなに頑張っても、

死んじゃうのは変わりないじゃないかと。

(って、賢明な読者ならお分かりかと思いますが、これは生きることを肯定するために書いてますからね!絶望の裏には希望があるので下の方も読んでくださいねー)

なぜ「繋がりを取り戻す」のが必要なのか

それでこの本に戻るんですが、ゾウの形の神様、

ガネーシャがこう伝えるところがあるのです。

「全体から切り離された『自分』を生きてるから、他の人に認められたり、優越したり、持ってないものを手に入れなあかんて思てまう。でも、ほんまは、優越すべき相手なんておらへん。手に入れなあかんもんなんか何もない。この世界に存在するすべてのものは、形を変えただけの、自分と同じものなんやからな」(P.346)

これを読んだ時、数年前長野のあるリトリートセンターで受講した、

「つながりを取り戻すワークショップ」を思い出した。

まず一番最初に野外で行ったワークが、

まさしく「世界と繋がってるんだ」と自覚した瞬間だったの。

それは自然の中に入っていき、

大きな樹の幹や枝をじっと見つめる。

幹に腕を回して抱きついてみる。

しゃがんで土を触ってみる。

虫の動きをじっと追いかけてみる。

花の匂いをかぐ。

寝転んで空を見上げて雲の流れを感じてみる。

そんなことをしながら、私は自分の体の輪郭が

ぼやけて溶けていくまで自然の中にいたのね。

繋がろうなんて頑張るもんじゃない。

ただただ、その場にいて感じるだけでよかったのよ。

それから少しずつ、

私の中で焦りが薄まったり、

人に対する嫉妬心も軽くなったり、

なんかこう、

いつも戦ってきたのがバカバカしくなったんだわ。

個人主義、自由がいい、好きなことしよう

身分制度や奴隷制度が強かった時代から、

だんだんと私たちは解放されてきた。

すると今度は周りが見えなくもなる。

自分の自由を主張すると衝突も避けられない。

自分の箱の中に入って、

引きこもることも人生の選択肢になって、

バーチャルな世界に入って

戻らなくてもいい時代になったんじゃない?

そして、リアルにある死と、

直面する痛みも避けられるようになってる。

体と精神が分離し、世界と私が分離していく

メンタル弱者だったAkkoが身をもって知ったのは、

生老病死の苦しみを避けるために、

分離すればするほど孤独になること。

心がすさんでいくのさえ分からないこと。

誰も信じないし自分さえも信じない。

当然夢も持たない、将来なんかないからね。

今の時代に繋がりを取り戻すことの必要性、

なんかぼんやり見えてくる。

何も「みんな仲良く」とか「共感性をもて」とか

そんなんではない、

もっともっと深いところでのコネクションに接触することだから。

実は本来の自分に気付きましょうということだから。

孤独も枯渇も諦めも悲しみも、

自分の中でバーチャルに創造しただけの物語。

現実世界に生まれたこの自分に近づいて、
ちゃんとその人生に意味を持ってもいいんじゃないか。

吸って吐いてを繰り返すことに、もっと集中してもいいんじゃないか。

人間として生まれたからこそやれること

ここまで書いて、

なんかこの『夢をかなえるゾウ4』の凄さが

分かってきた。

フィクションであり「虚構」だからこそ軽く読める。

だけどこのガネーシャを通して作者が私に来たメッセージは、

この世界は繋がってるし、

真実はいつもそれだけだと。

(え?お釈迦様からですか・・・?)

正直、そんな期待していなくて、

最後まで読んだ後は、

なんか狐につままれたようなポッカーンとした感じだったわ。

そこでガネーシャから問いが来ます。

「何で今、自分は『人間』なんや?…」(P.364)

「…どうして人間は、全体とのつながりから切り離されて、苦しみに満ちた生(せい)を送ってんのや?」(P.364)

ガネーシャは続けます。

それは「経験」するためだと。

つながりから離れないと、経験できないからだと。

苦しみも悲しみも怒りも喜びも

人間として生まれたからこそ経験をするのだと。

私はこれを読んで思ったのよ。

自分の人生は負けてきたと決めたのは私だった。

そしてもう終わったかのように言うのは間違ってるなと。

もっと経験して行こうよと。

喜怒哀楽にOK出そうよ。

なんかこれダメとかあれダメとか、

賢いこと言い続けてロボットみたいになるなよと。

1冊の本との出会いで今日はあなたにメッセージできました。

それで聞いてみたいことあるんだけど。。

ね、あなたはどんな痛みがあるの?

避けてるの?

私の提案なんだけど、

ちょっとだけ外に出て、

近くの公園で樹があったら触ってみてね。

(早朝か、昼間の明るい時の方がいいかな、気をつけてね)

それで、葉っぱを眺めて、

鳥の声聞いてきて。

五感を開いて世界を取り入れて。

するとそのバイブレーションがあなたの要素となる。

あなたが気に入ろうが気に入らなかろうが、

世界はつながってるから。

気を入れてきてね!

それでは今日はここで!

最後まで読んでくれてありがとう。

アディオス!

Akko

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